近所の農家では、ぼちぼち、ハウスにビニールがかかっています。

我が家も今日かける予定でしたが、今夜半から風が吹く・・・
ということで延期にしました。
(私はかけた方が・・・と思ったのですが)

りんご園にはまだ20センチほど積雪がありますが、稲のハウスは
融雪剤(肥料です)をかけたので、すっかり雪はありません。

お天気はいいし、温かくて
いつもならりんごの作業をする指先が、薄手の手袋のせいもあり、
冷たくて我慢できなくなるのですが
 (細かい作業なので厚手の手袋だと仕事にならないのです)
今日は夕方になっても素手で十分なくらい暖かでした


さて
保健所から、一通の封書が届いています。

「各旅館業営業者 様」

そういえば、我が家は農家民泊・・・簡易ではありますが
一応大きな枠では旅館業・・・なのでした

何かと思って開くと

「福島原子力発電所の事故による避難者に関する旅館業者への周知について」

・・・・・・・放射線の影響を懸念して避難した方の宿泊の受け入れを躊躇する旅館業の営業者がいるとの話を聞き及んでおります。・・・・・

・・・・・・・つきましては、福島県からきているとの理由のみで宿泊拒否するなどいたずらに過剰な反応に陥らないよう・・・・・・


こんな注意喚起の封書が、日本の全、宿泊業者に無駄な経費をかけて送らなければならないなんて

いったい、どんな理由を言って、どんな顔で宿泊を拒否したんだろう。

極限の状態の中で、パニックを起こすことなく、整然と、思いやりを持った行動
・・・と海外で賞讃された日本人の姿はここにはありません。


一番最初に、福島原発の半径20キロ圏内の避難指示が出たのは3月12日でした。
この時、原発の敷地境界で測定された値が、1015マイクロシーベルト。
医療で使われる胸部CTスキャンでは1回につき6900マイクロシーベルト
被爆します。

普段の生活においては、放射線に限らず、食品添加物、洗剤、医薬品、殺虫剤、等々、毎日は微量でも、蓄積する事で成長や健康に害を及ぼすものに、かなり無頓着な人達が
こんな時に限って、無知とも思える行動に走っています。


これが福島原発でなくて、泊原子力発電所で起きたなら

泊から何十キロ離れていようと
北海道民というだけで、飛行機にも乗せてもらえない事態になるのと
同じ事ですね。


福島県の住民は、原発によって、多くの利益と生活の糧を得ていた。甘い汁も吸っていた。との発言も聞き及びますが

原発などの誘致に関しては、あくまでも地元行政と企業が行います。
住民の関与があったとしても、ごく一部の企業家や地元名士ではないのでしょうか?

北海道の泊発電所で、もし同じ事態が起きたならば
30キロ圏内に入るのは
仁木町、蘭越町、倶知安町、ニセコ町、寿都町、赤井川村、余市町
古平町、積丹町、
そして10キロ圏内の泊村、共和町、岩内町、神恵内村

この住民に、同じ事が言えるのでしょうか?