今日は、小学生以下のお子さんとその保護者が集まっての、お味噌、豆腐作り教室でした。

どこでどう見つけたのか、3年前に取り組んだ「親子味噌作り教室」の報告書を
農政事務所、滝川食糧事務所の方が読んだらしく
「大豆の加工教室をやって欲しい。」という依頼がありました。


以前は、収穫した大豆の枝に、サヤのままついた豆を子供たちで
落とす所から、選り分け、加工の一連の作業でやりましたが、
今回は加工のみです。


せっかくなので、お味噌の材料である米麹も
「手作りしましょう」と言ってしまいました(また始まったよ

手作りしようって・・・言えるほどキャリアはありません。
2年前に別の加工所で教えてもらったのを含めて、今回は4回目。
たった3回の経験しかないのです。


麹作りには3日間かかります。

初めて自分で作った時は、
「使えない事ないんじゃない〜」と先輩に言われた程度のお粗末な出来。
2回目は、まあまあ・・・・

麹作りのマニュアルはありますが、あくまでも参考にしかなりません。
麹は麹菌、生き物なのです。
原料のお米の質、蒸し具合、温度管理はもちろんのことですが
外気温や空気の流れ、麹室の空気にも左右されてしまいます。

札幌で「北海道フードマイスター上級試験」のセミナーを受けた時に
講師の食・工房ミイロの高井先生が麹作りに詳しく、
「加工場所それぞれで、最適な方法が変わります。回数を重ねて会得しましょう。」と言っていました。

今回作るのは20キロの麹。
蒸したお米に麹菌を混ぜて、保温庫に入れます。
翌日、午前と午後の2回、切り返しといって、お米全体を返して酸素を補給してあげます。
そして3日めに出来上がり・・・・

麹菌は強い菌ではありませんから、麹作りが近づいてくると
納豆やヨーグルトは食べられません

呼吸と一緒に、お腹の中の乳酸菌や納豆菌が空中に出てしまい
麹菌が負けてしまうのだそうです
恐るべし納豆、乳酸菌

とにかく雑菌はなるべく入れない。
特にまだ麹作り回数が少ない加工室は麹菌が住んでいないので
注意が必要です。

2日目、一回目切り返しの出来はまあまあ、
2回目の切り返しでは進展なく、不安ながらもマニュアル通り保温庫のヒーターを切って家に帰りました。
3日目の朝、出来上がりのはずが、花が咲いていません。
(お米に麹菌が行行き渡り、キレイに白くなることを、ハゼるとか花が咲くと言います。
責任重大
こうなったら、りんごよろしく、麹さんにどうしたら良いか尋ねるしかない

「麹さまいったい何が足りないんですかっ

「・・・・・・・・。」

「すみません 人間の分際で・・・
私のすることに、何か足りなかったのでしょうか、
でも明日、みんな来るんです
あなたが出来ないと、お味噌作れないんです

「・・・・・・・・・。」

「お願いします。どうかどうか


「・・・・・僕たち、急がされるの嫌いなんだよね。
君ごときの腕前で、マニュアル通りの時間で出来ると思ってんの?
周りは知らない菌ばっかりで、僕たち他所者扱いだしさ・・・
そもそも此処、寒くない?」


そう、聞こえた事にしましょう。


とにかく、折角手伝いに来てくれた塾の仲間に、5時間後にもう一度
来てもらう事にしました。
一度切ったヒーターを低めの温度でもう一度設定しました。

夕方、かなりの感触、保温庫から出し、通気性の良いザルに空け
上に厚めの大判タオルをかぶせて一晩置きました。


そうして出来たのが

これ

CIMG3906

初めての大成功でした。

良い麹はとても良い香りがします。
麹を混ぜた手はツルッツルになります。
(顔につけたら良いんだろうな〜


今日一日、味噌や豆腐作りの指導も忙しくはありましたが

麹作りの3日間はとてもとても長かったです。


3年前にやった大豆教室の時に参加してくれた親子さんや
深川の青年の家で、一人でやった食育教室の時に参加してくれた親子さん

私は顔を忘れてしまって大変失礼をしましたが、
「あの時、楽しかったし、美味しかったのでまた参加しました。」と声をかけてくれました。

大変うれしかったです

教室が始まる時に、被災地の方たちの食糧事情をちょっとだけお話して、

「・・・だから、今日の材料のお米の一粒、大豆のひとかけら
大事に大事に扱ってくださいね。」・・・と子供達に言いましたら
本当に、ボールに残った一粒も「まだあるよ!!」って
大事にしてくれる子がたくさんいました。

皆さん、どうもありがとうございました。

そして、一緒に取り組んでくれた塾の仲間たち、
本当にお疲れさまでした。


今日の教室の様子は、近々、農水省のホームページにUPされるようです。
写真もらいたいな〜