Riccoのりんご生活

lyrical農家生活 ☆ 今日はどんな事が起きるかしら?

 
「たらちねの 母が吊りたる青蚊帳を すがしとい寝つ たるみたれども」 


・・・習ったのは中学の時だったか 。好きな歌だった。

20代の前半にたいそうな恋煩いをして、食べ物も喉を通らず、仕事も手につかなくなるという事態が起きた時、それを見抜かれて、堰を切ったように泣き崩れた私に一晩添い寝をしてくれたのが母だった。

賢くさばさばとした明るい性格で、包み込むような母性とはおよそかけ離れた、父親のような人だった。
幼い頃から抱きしめられるという育て方はなかっただけに、背を撫でられながら泣きじゃくり眠ったその夜は忘れていない。

 
その母も年をとり、癌の進行は止められず、まるで爪楊枝のように細く細くなった。

「私が居たら大変だね。」一日の時間の流れさえ時に解らなくなったもうろうとした頭で、母は眉を八の字にしてすまなさそうに私に言う。

「そんなことを言われたら、私の方が困るなあ」と笑う私の目を見て、母は一層、まるで悪い事をしでかした子供のような顔をする。
「ほら、笑お、笑お!!」
私が努めて口角を上げ、声を出して笑うと、やっと困ったように笑い返してくれる。



すっかり50才を過ぎた大人の私でも、時に胸を痛め、抗えない事象に平常心を保てないことがある。

どんなに心をえぐられることがあろうとも、当たり前だが添い寝をしてくれる母はもうない。



 「たらちねの 母が吊りたる青蚊帳を すがしといねつ たるみたれども」


母もきっと まだ、子供のために何かしてあげられる自分でありたいと思っているのだろう。






 

昨年の春
書きかけのまま下書きに残っていた日記。
あれから1年以上が過ぎ、私の周りの時間は確実にさらさらと流れ落ちています。


4月17日 2013年

春は確実に冬を払拭していくようです。
豪雪で水場に困っていた白鳥もやっと溶けた田圃で羽を休める光景に出会えるようになりました。


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月曜にはハウスのビニールも上がり、種まきまでのカウントダウンが始まりましたが、
この忙しい時期に私は札幌....。


母が先月末に吐血して倒れ、入院。昨日は手術でした。
入院してから症状は落ち着いたものの、検査の結果は胃ガン。
食道に近い部分にわりと大きくできており、とりあえずは他の転移が認められないということで、手術となりました。
よくありがちな病気だけに、病院嫌いな母とはいえ定期検査に引っ張ってでも連れて行くべきだったと後悔(;´Д`)

倒れた時も、幸運なことに、たまたま母は友人と電話しており、異変に気づいた相手の方が連絡してくれたのでした。
しかし、連絡してくれたものの、同居の末っ子はマンションから離れた大学、近くに住む叔父夫婦も外出中。駆けつけて手を尽くしてくださったのは同じマンションに住む叔父の友人と、民生委員の女性でした。
遠くの身内より近くの他人・・・まさにその通り。


そんなこんなで昨日はついに手術日。
不安げな母は午後1時にオペ室へ入り、延々と終わらない手術。執刀医に呼ばれたのが夜の8時半でした。

外科医というのはなんという体力と精神力の持ち主でしょう。
そういえば 10数年前、やはり癌だった父を手術してくれたのは当時60歳を過ぎた父の友人でしたが、約7時間に及ぶ手術を成功させ、その後説明を終えて「全部取った!やり残し無し!後は本人の頑張りだ、ワハハ」と笑って、直後にグッタリ寝ていたのを覚えています。
ガッチリした体格の良い、背の大きな先生でした。 

今回は40前かそこそこの、やはり背の高いドクター。
外科手術というものは集中の切れない格闘技みたいなものでしょうか?

それにしても、親というものは、特に母親というものは不思議なことに、いつまでも元気でいるような錯覚に落ちています。
父も送った経験から、歳をとれば病気もするし、いつか先に云ってしまうことはわかっているはずなのに

今回も、手術さえうまく行けば少しは弱っても、また元気に暮らせるだろうと当たり前のように思っていました。が、術後の先生の顔は暗く、それが疲れだけではないことに、私は先生の言葉を聞くまで全く察することができませんでした。

・・・順調に進んでいた手術。それが後半残り1/3というところで、腹膜にパラパラと針の先ほどの
こぼれ落ちがみつかったそうです。
CTにも写らないほどの小さな粒つぶ。

ステージ2から一気にステージ4へ

進めた手術は引き返せません。
どの道このまま進めば胃は腫瘍で食べ物の通り道を塞ぎます。
胃の摘出、食道と腸との縫合。他は一切触れずに閉じられました。

10年前の交通事故の後遺症で、重い記憶障害になった母。それでも数万人に1人という回復力で、自立した生活を送れるようになった母。
その底力の源は、天性の明るさ。
ドクターは
「僕は、癌は早期だろうと末期だろうと患者さんに告知しています。隠した所で患者さんが一番自分の体をわかっているし、治療に当たっても、ご本人の協力は欠かせないですから。
でも、今回、お母さんへの告知にメリットは無いと思いました。
食べたい食事。やりたい事、行きたい所、そんな明日を楽しみにしながら毎日を過ごさせてあげる事が一番だと思います。

抗がん剤の説明をして頂いた後も、抗がん剤は奨めないと
本来ならばあるはずの食事指導も、「食べたいと思うものを食べさせてあげて下さい」と
もし、自分の親なら、僕はそうします。と。


ああ、この先生で良かった。

動きを止められた心臓が何か暖かいもので包まれた気がして、
私は目を見開いたまま、うなずく以外に言葉を発することもできず、ただ胸の奥が熱くなりました。










 

昨年春から痛めた右の肩、
病院、整体治療院、鍼灸、色々行きましたがどこで疑われるのも
「お年頃・・・」「運動しなきゃ」

お年頃ってなんでしょう?
原因があるんですけど・・・最初は腫れていたのですけど・・・
単に局部劣化というには安直過ぎやしませんか?
肩を使いすぎる野球選手にもそう言うのでしょうか?
運動ね・・・ストレッチにダンス、してますよう・・・し過ぎてますよう。

それでも、この冬、力仕事から遠ざかっていましたら 
泣きたいくらいの痛みは和らいで、かえって何処が痛いのかわかってきました。
それまでは何処が痛いかさえわからないほど全体が痛かったのです。

とりあえず、
以前一度だけ行ってすぐにMRIを撮ってくれた砂川市立病院へ。
当時の診断は、肩全体の炎症。
言われたのが「お年頃」・・・その言葉で病院は諦めました。

とりあえず、注射・・
でも、この注射って・・痛み止め??今度聞いてみよう。

そしてリハビリ??
腫れてた時は動いていたのですよう・・・

なんて説明したら良いのでしょう。
そもそも、40肩とかって一体なんなのでしょう?
元に戻るのでしょうか?

このままでは農作業ができません。
困ったなあ・・・
1年前に戻れるのなら、あの作業を我慢して続けなければ・・・・
後悔ばかりですが、仕方がないですね。


久しぶりのBlogですが、愚痴ばかりになりました。
私の労働力が減ってしまうので、家族の体も心配です。

さあ、次回からはいつものRicco節で楽しく行きましょうか・・・
といいつつ、ちょっと不安な2013年になりそうですが・・・







 

お久しぶりです。
もう訪問者もなかろうかと思いながら更新致します。

何せこのところ、Facebookばかりに投稿し、その便利さにすっかりこちらを放ったらかしておりました。 

最近大きく変化のあったこととしては、
昨年12月から今年の3月まで、地元新聞社でパート記者をやっていたことでしょうか。

面白かった。
大変だった。
家が片付かなかった。
取材の虜になった。
信じられないポカがあった。

詳しくはのちのち・・・
これからは、こちらもボチボチ更新していきますのでよろしくお願い致します。

KIMG3611はい、今年の干支のケーキ

遅ればせながら、(どんだけ遅れてる)

今年は良い年でありますように。
 

2月のヨーロッパ旅行の際にポケットWifiを頼むのに、Facebookに登録すると安くなるというので登録。以来、Facebookでの近況報告が主になってしまい。Blogがおろそかになってしまっています。
三日坊主の癖がここで出るとは・・・m(_ _)m

ということで、雨とお盆休みを利用して、更新していなかった分は有りすぎて全部は載せられませんが、
順不同でこれまであった事を 
・・・・有りすぎてむりかも・・・

子供達の夏休みはもう終わりますが

特筆すべきは8月1日〜3日、2泊3日で行われた、
教育ファーム『わくわくふるさと夏学校」
無事終わりました!!

何それってお思いでしょう。

これはずっと前から私がやりたかった事。
小規模からでは有りますが、食育の仲間、市の保健センターの職員さんが頑張って
国から予算を取ってくれ、実現しました。

簡単に言うなら、地元の小学生の宿泊型農業体験です。
しかも、一泊は農家に泊まります。
地元の作物を使っての加工体験や、野外で大きな鉄板を使ってのちゃんちゃん焼き、
収穫体験、クワガタ取り、フットパス、コテージでの寝袋泊、

最後の日は、楽しかった農家の方々にお手紙を書きました。


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 あっるっこう!!あっるっこう!私は元気〜

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  ごぼう穫り なう

 
そうそう、実は当日朝まで、土砂降りの雨だったのですよ。
 ところが、農家さんへ行く頃には晴れちゃいました。

 私の「晴れ女」伝説は多少威力は衰えたものの、健在だったようです(笑)


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  遊んでいるうちに、いつの間にか、新聞紙の折り紙教室になってました。
みんな夢中です。


続きはまた明後日(笑)




イベント続きます!

夏はイベントです!

めちゃめちゃ疲れてますが、頑張ります

じゃりぼり 

農協スカパール☆ライスオーケストラの演奏は19:30からですが、
楽しめる企画が満載ですから、是非ゼヒ、いらしてくださいね

私が代表を務める「滝川おもしろ食育塾」の提案で、滝川市が主催で行うイベントです。
6月の20日に市内小学校に 一斉に配布されました。

 jpeg教育ファーム ちらし

 集まらなかったらどうしようと思っていましたが、
配布してあっという間にキャンセル待ちになり、先日、申込者のうちの15人がサッカーの試合が重なりキャンセルでましたので、あと5名の枠が空いています。

現在準備におおわらわ(笑)

当日雨が降らなきゃいいな。

農協スカパール☆ライスオーケストラのライヴ活動、
恒例の夏の陣が始まりました。
鼻っから、自分の体力に不安を感じながらのスタートですが、頑張っていきまっしょい

稲の種まきの時から違和感を感じていた右肩、腕がちょっとどうしようもなくなってまして

筋肉っていうか,靭帯なんでしょうね。
休ませるしか無いのですが、人間、利き手を休ませるってわけにもいかないですね。

動かしすぎる私自身もなんとかしなきゃですが(笑)

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普段、めったに薬を服用しないので、すごく効きます

湿布は、紫外線をあてるとかぶれるそうで、夏にはちょっと用心です。
スースーして気持ちがよい。昔の湿布と違って、臭いもあまりしないですね。




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リハーサル風景(専属カメラマンのWolf3さんの携帯画像です)
 自宅からほど近い福祉施設、ほほえみ工房さんでのライヴ、
午前と午後の2ステージ やりました。
3年目のお呼ばれですが、例年、夏な暑さになります。

利用者さんが喜んでくれるので、やりがい100パーセントですよ

すっかり夏の北海道です。

本州は雨ばかりというのに、こちらは干上がる程の干ばつです。
リンゴの木にも日日が入っています。
お願いだから雨が欲しい
雨乞いして降るものならば、いくらでもしたい心持ちです。

さてさて、今年も高校生たちがやってきました。

思い出に残る北海道、滝川市
そして私たち 
農作業を体験してもらいつつ、人を感じて帰ってもらえたら


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時は実摘みの真っ最中

当然お仕事です。

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しかし、この仕事は意外にも

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のびのび面白い(笑)



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川で遊んだり

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 牛と羊優先の道路に転がってみたり

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地元の高校生と芋を植えたり

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北海道のコンビ二, セイコーマートへいったり


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コロボックルになった気分で瞑想


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よっ!職人!



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 生徒たちが来ると、猫も喜んで、
作業のそばでお昼寝です 


地元の新聞「プレス空知」さんで、「食」に関する連載を書く事になりました。

私が・・・というのでちょっとびっくり

農作業が忙しい時期でもあるので、かなりバタバタしています。

しかも、私、野菜ソムリエ & バーテンダーでありワインソムリエの若きSちゃん、
そしてイタリアンレストラン経営者でありシェフでいらっしゃるTさんとのコラボです。

監修は・・・よりによって私


初回シリーズは「癒し」

提案メニューはこちら

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  ホットプレート で

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 パエリア


そして、自宅で作れるカクテルはこちら


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 レシピと効能は16日発行のプレス空知でご覧下さい。

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